今年も来ました、鳥海山

移住してから4月になると、毎年来ている鳥海山。今年もやってきた。
去年は一橋大学のTくんと一緒に中島台~山頂~千蛇谷だったが、今年はあやちゃんの希望でほぼ同じルートを一周。
YouTubeの撮影をしたいとのことなので、ゆっくり山行。

朝5時に起きて中島台に向かうつもりが、寝坊して2時間の遅れ。登山口に着くと既に8:30。平日だが既に十数台停まっており、一番長いルートを歩く我々が一番遅いという始末。
駐車場にいた雪山ワンコ達と戯れ、いざスタート。

雪の量が去年と違いすぎる。
アスファルトが出てるだろうと思ってアプローチシューズを持ってきたが、本当に雪がない。
湿地帯にはかなり早めの水芭蕉が顔を出していた。

30分ほど歩いてようやくスキーの出番。
日当りのいいところは相変わらず雪がなく、脱いだり履いたりの繰り返し。
本格的にスキーハイクをしたのはCo750Mで車道を離れたときだった。

斜度のある森を歩くと、植生は杉からブナ林へと変わる。
ひたすらシールハイクを続けるため、音楽を聴きながらマイペースで歩く。春スキーはこのスタイルが好きだ。
特にこのコースは人がいないため、気兼ねなく歩ける。

北面台地に乗り上げ、目の前に鳥海山が姿を現す。
独立峰である鳥海山は、少し離れた位置から見るのがカッコいい。
斜度がない分、ここからが遠い。出発が遅れたとはいえ十分時間はあるので、焦らず進む。

今年はとにかく暑い。
雪の各所にクラックが登場し、早くもスキーの季節に終わりを告げている気がする。
この辺りで春の日射を甘く見ていたあやちゃんが熱中症になる。少ない日陰を探して休憩しながら進む。

自分は余裕があるので少し寄り道。七ツ釜滝避難小屋を見学した。
冬も使える小屋らしいが、鳥海の降雪量だと掘り返すのも一苦労だろう。

ドアから入れたので中を見てみる。
思った以上に綺麗な小屋で、冬に入る事ができればいいベースになりそうだ。
避難小屋というより北面東面を往復して遊ぶベースとして使えそう。
入れればの話だが。

少し登ると、斜面を巻いてきたあやちゃんと合流。
この辺りから高曇りになり、さっきまでの暑さが消えてきたので助かる。
標高も上がったので稲倉岳で遮られていた北風が吹き付け、心地よかった。

最後の登りでスパートをかける。
気温が高いとはいえこの辺りまで来ると雪が締まり、シールハイクも難しくなる。
北風が更に強くなったため、七高山の少し下の登山道でアウターを着てあやちゃんを待つ。
稜線から先はどうせ板を担ぐ必要があるため、シートラに切り替えた。雪が緩いので、アイゼンは必要なかった。

七高山に到着。
案の定風が強く、板を担ぐと吹っ飛びそうになる。とはいえ去年の暴風雪よりは遥かにマシ。
稜線を少し歩き、お釜に降りる。

どうやら湯の台からの登山者も入っているようで、山頂までのトレースもあった。
山頂まではもう少し。

鳥海山山頂に到着。
山頂と言ってもどこが三角点か分からないので、適当なところで記念撮影。

去年は千蛇谷を滑ったので、今年はルートを変えてみることにした。
北面を覗き込むと滑れそうだったので、滑走準備。
既にシュプールが二つあり、先を越されたようだ。
雪面は少し固いが、最大斜度で35度くらいなので問題なし。

いいラインなのだがそのまま落とすと赤川に入ってしまい、かなり厄介なことになる。
鳥越川の渡渉点に行きたいので、やや面倒だがトラバースすることに。
トラバースのしすぎで薮を漕ぐ羽目になったが、何とか千蛇谷に合流。

熱中症とロングルートのせいか、なんか疲れてるあやちゃん。
渡渉点の少し上でお茶休憩を挟み、休みながら滑走ラインをオブザベーションする。
ここからは標高が下がるため雪が腐って進みにくくなる。
日が落ちて再結晶してくれるのを待つ戦略だ。

渡渉点(沢の略奪点)は問題なく渡れた。
傾斜と雪は緩くなっていくが、日没直前のため板がよく走る。
快適なツリーランで楽しかった。

Co600Mを下回るころ、ついに雪が消失。
さすがにスキーでは進めなくなったため、板を脱いで歩く。
アプローチシューズに履き替えたいところだが、木道も出たり埋まったりしてるのでブーツで駐車場まで歩いた。

山頂で見かけた3名以外は既に帰宅しており、完全に我々が最後だった。
普通に考えれば日没直前は遅いような気もするが、去年通ったルートの上に再結晶して滑りやすく、よいタイミングで下山できた。
いつもの「あぽん西浜」で温泉に入り、酒田市に戻る。疲れ切った20代女子だが、先日の火打山の動画編集が残っているとのことでスタバに向かった。
YouTuberは大変である。私は絶対にやりたくない。

翌日、昨日の疲れもあるので半日だけにしようという事で、南面の湯の台に向かった。
駐車場で偶然大阪の友人に再会。他のスキーヤーも含めて20人以上の団体となり、舗装路をアプローチシューズで歩いた。
一昨年訪れたときは除雪終了点まで入れたが、近年スノーモービルで入る輩が大量発生してゲートを閉める事にしたらしい。

お疲れのあやちゃんは滝の沢小屋までにするようなので、行者岳目指して先行させてもらった。実質単独なので、フルスロットル。
晴れてるうちに山全体の写真を撮ったが、雪が少なく全てシールハイクで進むのは無理そう。

南東の登山道から回る人を多く見かけたが、この日は強烈な東風が吹いていたので明らかに悪手。
途中板を脱ぎ、ハイマツ薮を漕いで真南の雪渓を登ることにした。風は多少マシとはいえ視界が悪く、少し間違うとハイマツの迷路に迷い込む。
予め撮っておいた山の写真から現在地を特定し、順調に高度を上げた。

12:00、山頂に到着。3時間半で登頂なのでまずまずのタイムだ。
怪しい雲が迫ってきたので、小屋で寝てるあやちゃんと合流。
下山完了したころ、ポツポツと雨が降ってきた。早めに下山してよかった。

大阪の友人、ちゃーさんお勧めのラーメン屋「雲ノ糸」で一杯。
我々2人、アッサリ系中華そばが好みなので、ここのラーメンは本当に口に合った。
山形と言えばやはりこの味。山だけでなく、グルメも味わう。これも旅の楽しみなのだ。


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